いたのクリニック

大腸がん肝転移治療

切除不能大腸癌肝転移に対する first line therapy は全身化学療法です。しかし予後規定因子となる可能性が高い肝転移巣に対する肝動注化学療法の局所制御性も捨てがたいものがあります。
当院では、進行性大腸癌治療に最も汎用されている FOLFOX-Bevacizumab (BV) 療法もしくは FOLFIRI-BV 療法と使用薬剤や投与時間をほぼ同等にし、 oxaliplatin (L-OHP) もしくは irinotecan (CPT-11)と 5FU のみ肝動注する新しいレジメンを考案し,主として全身化学療法の failureに対し用いてきました。
【System-I】

2008年6月以降、当院で肝動注 FOLFOX-BV療法もしくは肝動注 FOLFIRI-BV療法を施行し、2011年3月まで全経過を観察し得た結腸・直腸癌肝転移14 例 の経過を解析しました。
【14例の背景因子】
平均年齢 : 65.0 ± 8.0 歳、男性 : 女性  =  8: 6 例、PS 0 : 1 =  12 : 2 例 
結腸癌 : 直腸癌  = 7 : 7 例
全例 原発巣切除あり
同時性 : 異時性肝転移  =  8 : 6 例、慢性肝障害 なし:あり = 13 : 1 例 (C型肝炎 1例)
肝動注併用FOLFOX-BV療法開始時の肝以外の転移 無 : 有 = 9 : 5 例(肺 : 骨 : リンパ節 = 5 : 1 : 2 例) 治療前CEA : 994.9 ± 2776.7 ng/ml






治療前CEA :30 ng/ml 以上の11例 CEA低下率:73.9 ± 17.0 %
CR:1例,PR:9例,MR:3例,SD:1例
奏効率
71.4


 Case No.9 70歳男性   









 Case No.11 78歳女性











 動注FOLFOX-Bが著効した末期的直腸癌肝転移の1例












改めて肝動注の持つ局所制御力の強さを痛感しています。

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